スポーツ障害の代表的とも言える野球肘。日本の野球人口が多いことも兼ねて、野球肘を患う人は少なくありません。
その他のスポーツでも有名なのはテニスやゴルフなどもあります。テニスにおける肘のスポーツ障害はテニス肘と呼ばれています。
野球肘もテニス肘も症状は同じで、手首を曲げたり捻ったりするときに使う筋肉や腱に炎症が起きて肘の内側(または外側)に痛みがある状態のことです。野球の場合は、ボールを投げる投球フォームが悪かったり、テニスの場合は、腕が伸びた状態でボールを打つフォームの人は起こりやすいです。また、全く関係ないと思われるかもしれませんが、股関節の動きが悪くなったがために、重心移動ができず、右投げであれば左肩の開くタイミングが早くなり肘が伸びることで、傷めるケースも多いです。
症状により異なりますが、テーピング、サポーターなどで、固定することはもちろん、最近では運動を絶対やめるのではなく、運動しながら治していくという方法もあります。学生であれば3年間の間に結果を残さなくてはいけないのに、3か月全く投球せず治すのは、復帰した際にフォームを取り戻すのにも時間がかかってしまい、結局結果を出せないケースもあります。
ただし、離断性骨軟骨炎や関節ねずみなど、投げてはいけない症状もありますので、当院ではそのあたりのリハビリ方法、運動指導も行いスムーズに現場復帰してもらえるよう誘導しています。